歯並びのいい子に育てたい。
そのために親ができること。
1つ目は「あごの骨を大きく育てること」
2つ目は「あごの骨をバランス良くきれいな形に育てること」
そして、3つ目は
「乳歯に虫歯をつくらないこと」です。
どうして乳歯の虫歯が歯並びを悪くしてしまうのか不思議に思うかもしれません。
それは、噛むことが関係します。
あごを大きく育てるためには噛むことが重要になります。
しっかり噛むことで、あごは育っていき、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを作り出します。
ところが、虫歯があるとどうでしょう?
痛みがあって、しっかり噛むことができません。
仕方なく、丸飲みしたり、数回噛んで飲み込んだり、軟らかいものばかり選んで食べるようになってしまいます。
その結果、あごが大きく育たず、永久歯の生えるスペースが不足したことによって、永久歯が強引に前後にズレて生えて
くる叢生(そうせい)になる可能性が高くなります。
もう一つ、虫歯が原因で早めに乳歯を抜歯することになると、乳歯が崩れてしまって、永久歯の生えるスペースが不足してしまうことも、歯並びと大きく関係します。
子どもの歯をレントゲンで撮ると、乳歯の根っこの下のほうに永久歯の卵(歯胚)が写ります。
この永久歯の赤ちゃんは、乳歯の下でゆっくりと成長し、時期がくると自分で乳歯の根っこを溶かしながら生えてきます。
乳歯のあとを追いかけながら、乳歯を目印にして生えてくるのです。
もしも永久歯が生える準備ができる前に乳歯が抜けてしまうと、永久歯が生えるときの目印がなくなってしまいます。
本来生える場所とは違うところから生えてきたり、曲がって生えてくることもあります。
また、乳歯が早めに抜けてしまうと、歯と歯の間に大きな隙間ができます。
永久歯が生えるまでの間に時間があると、空いてしまったスペースの左右の歯がこの隙間を埋めるとばかりに近寄って
きてしまうのです。
すると、永久歯は狭いスペースから生えてくることになってしまい、曲がったり、八重歯になって生えてくることも珍しくないのです。
もし、乳歯なんてどうせ抜けるものだから虫歯になっても平気と思っているのは間違いです。
確かに抜けるものではありますが、永久歯が生える直前まで抜けないこと、そして健康な状態でいることが、乳歯の重要な役割となります。
「きっかけ」は、あなたの未来を変えることができる好機です。セイノ歯科医院を「きっかけ」に、健康な未来にしてください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。